はじめに|“イン逃げだけでは勝てない”桐生の真実とは?

競艇予想において「開催場の特性」を理解することは、勝率を大きく左右する重要なポイントです。
その中でも桐生競艇場は、標高・水質・風・ナイター環境など、全国24場の中でも独自の条件が多く揃う特殊なコースです。
一見シンプルに見えるレースでも、実際には「インが逃げきれない」「4・5コースのまくり差しが炸裂する」など、想定外の波乱が起きやすいのが桐生の魅力であり、難しさ。
本記事では、桐生競艇場における
- 各コースの勝ちパターン
- 軸になる選手の見極め方
- 穴選手の発掘法
などを体系的に整理し、予想精度を極限まで高めるためのノウハウをお届けします。
舟券戦略を構築するうえで、ぜひ最後までご覧ください!
【桐生競艇場】
- 所在地:群馬県みどり市笠懸町阿左美2887
- 水質:淡水(硬水)
- 標高:約124m(全国の競艇場で最も高い)
- 開催形態:通年ナイター開催
- 水面特性:流れなし、静水面
- ピットから2マークまでの距離:約165m(全国屈指の長さ)
- 1マーク幅:約47m(関東では最も広い)
📊 コース別1着率(2024年データ)

コース | 1着率 | 全国順位(24場中) |
---|---|---|
1コース | 52.9% | 20位 |
2コース | 12.5% | 17位 |
3コース | 12.8% | 9位 |
4コース | 12.8% | 3位 |
5コース | 7.1% | 5位 |
6コース | 2.4% | 4位 |
特に4・5コースの1着率が高く、ダッシュ勢の活躍が目立ちます。
🌀 決まり手の傾向
コース | 主な決まり手 | 備考 |
---|---|---|
1コース | 逃げ(95.5%) | 安定した成績 |
2コース | 差し(67.0%) | まくりも26.0%と高め |
3コース | まくり(42.5%)、まくり差し(35.6%) | 攻撃的な展開が多い |
4コース | まくり(55.8%) | 全国1位のまくり率 |
5コース | まくり差し(65.6%) | スジ舟券「4-5」などが狙い目 |
6コース | まくり差し(50.9%) | 穴狙いで注目 |
特に4コースのまくり成功率が高く、全国でもトップクラスです。
🌬 季節・風の影響
- 冬〜春(12月〜5月):赤城山からの「赤城おろし」が吹き、追い風が強まる。風速3m以上で水面が荒れ、インコースが不利になる傾向。
- 夏(6月〜8月):風が穏やかで、2〜4コースの勝率が上昇。中穴狙いに適した季節。
- 秋(9月〜11月):気温が下がり、モーターの出足が向上。1コースの1着率が最も高くなる。
🔧 モーター・展示データの活用
桐生競艇場は標高が高く、気圧が低いため、モーターの出足や行き足に影響が出やすいです。特にナイター開催では気温が下がり、モーターの性能差が顕著になります。
- 直線タイム:行き足の良し悪しを判断。
- まわり足タイム:ターンのスムーズさを確認。
- 半周ラップ:総合的なモーター性能を把握
🎯 予想のポイント
- 風速3m未満の追い風:1コースが有利。
- 風速3m以上の追い風:2・3コースの差しが決まりやすい。
- 向かい風:4〜6コースのまくりが有効。
- ナイター開催時:気温が下がり、モーターの出足が向上。1コースの信頼度が増す。
- 展示航走のチェック:展示タイムや選手の動きを確認し、モーターの状態を把握。
桐生競艇場で1着を取るために必要条件とは

🟥 1コース【逃げ:インで勝ち切るために】
📊 条件:
- 平均ST 0.14以下(スタート決められることが絶対)
- 出足・回り足が仕上がっているモーター
- 展示タイムで先行(特に1周・直線)
- 追い風2m以下が理想(風3m以上は差し警戒)
✅ 補足:
- 桐生の1コース1着率は 52.9%(全国平均以下)。
→ スタート遅れるとすぐ差される。イン逃げだけで舟券組むのは危険。
🟦 2コース【差し:インの弱点を突いて1着】
📊 条件:
- 差し屋タイプ(まくりに行かず冷静に差す)
- 1号艇のモーターが直線型 or スタートに難がある
- 自分が回り足型の好機を引いている
✅ 補足:
- 2コースからの差し勝ちが比較的決まりやすい。
まくり型よりも「差しに徹する選手」の方が勝ちやすい傾向。
🟨 3コース【まくり差し:スピードと展開力】
📊 条件:
- スタートで1・2号艇と同等以上の速さが出せる
- まくり差しの引き波処理に長けた選手
- ターンマークに鋭く入れる操縦力
- 2コースが差しに構えて壁を作ってくれる展開
✅ 補足:
- 勝ちパターンは「まくり差し」が主流。
1着率は全国で9位と健闘しており、機力+展開両立が鍵。
🟩 4コース【まくり:桐生の主役格】
📊 条件:
- スタート0.13以下で一気に攻め切れること
- 内3艇が壁にならず、全速で握れる展開
- 行き足に優れる伸び型モーター
- 追い風でない(まくりが決まりやすいのは無風~向かい風)
✅ 補足:
- まくり1着率は全国トップクラス(55%以上がまくり勝ち)。
- スタートで一気に攻める「攻撃型」の本領が発揮できる。
🟧 5コース【まくり差し:4の攻めに乗る】
📊 条件:
- 4コースが攻めていく展開を読む力
- まくり差しのコース取り判断ができる
- スピードを殺さずに内へ切り込める操縦技術
- 乗り慣れている選手(調整上手)
✅ 補足:
- 「まくり差し → 1着」パターンが定石。
まくりに行っては勝てない。展開読みに長けた選手が好成績。
🟪 6コース【まくり差し or 内差し】
📊 条件:
- スロー進入になりやすい場面での内枠寄せ(進入隊形)
- 1マークまでの行き足・まわり足が明らかに抜けている
- 5コースが攻めて、内側が全員潰れる展開
- 穴党向け:1着率は極低(2.4%)も一撃可能な選手が必要
✅ 補足:
- 「まくり差し一撃型」や「進入でコース取りするベテラン」など、展開と技術の両方がないと1着は難しい。
🎯 まとめ:枠別1着の“必要条件”早見表
枠 | 必要条件(要約) | キーワード |
---|---|---|
1 | ST+回り足+風 | スタート&調整力 |
2 | 差し判断力+壁崩し | 冷静さ |
3 | まくり差し技術+ST | 展開読み |
4 | 攻撃力+ST+モーター伸び | 全速まくり |
5 | 展開判断+差し技術 | まくり差し |
6 | 展開の恩恵+進入技術 | 波乱要素 |
🔍 【枠別】桐生で3着以内に残りやすい選手とは

- 水面が広く、静水面(淡水)+ナイター専用
→ スタート力とターンスキルがモロに結果に反映されやすい。 - イン(1コース)の勝率はやや低め(全国20位)
→「ただの逃げタイプ」では残りにくく、総合力が求められる。 - 4〜6コースでも3着までなら十分可能
→ 中穴・差し展開にも対応できる選手に注目。
🏁 枠番別:3着以内に残しやすい選手の特徴
①【1コース】
- 🔹スタート巧者(ST平均0.14以下)
- 🔹全速ターン派ではなく、出足寄りで握って回るタイプ
- 🔹モーター出足型 or バランス型の好機を引いている
❗「スタート遅め+直線寄りモーター」は危険(差されやすい)
②【2コース】
- 🔹差しが上手いタイプ(2マーク旋回に安定感)
- 🔹「スローからまくる」より「差しに構える」思考の選手
- 🔹1号艇が直線型で、壁になりにくい時に有利
✅「F持ちでも差し型なら3着内率は高い」
③【3コース】
- 🔹握っていく攻撃型(まくり差し対応力ある選手)
- 🔹展示でターンマークに鋭く入っている選手
- 🔹2コースが壁になるタイプ(差し型)だと展開が向く
✅ 「決まり手に“まくり差し”が多い選手」が軸に◎
④【4コース】
- 🔹スタートを決められるダッシュ巧者(ST平均0.15以下)
- 🔹「まくり」決着を作れるかどうかが鍵
- 🔹5コースとの連動が良い選手(4-5スジ舟券が多い)
✅ A級選手の4コースは特に信頼度が高い(3着内率40%以上も)
⑤【5コース】
- 🔹まくり差しに長けた選手(スピードターン型)
- 🔹スタートで“ついていく”のが上手い選手(展開読み力)
- 🔹内が競り合ったときにすかさず差せる冷静さ
✅ 「4コースが攻める → 5コースが差す」展開が王道
⑥【6コース】
- 🔹スロー進入経験がある選手(前付けなど)
- 🔹展開が向いたときに舟券に絡める判断力・足
- 🔹調整力があるベテラン(出足・まわり足重視)
✅ 一撃よりも「展開突いての3着」狙いが主流
桐生競艇場で軸になる選手を決める決め方とは

桐生競艇場で「軸になる選手」を決める方法は、他場以上に多面的な要素を見極める必要があります。インが絶対ではなく、モーター・風・展示・スタート力・コース取りがより顕著に成績へ直結するため、「軸決め」には明確な戦略が必要です。
以下に、桐生での軸選定のフレームワーク(判断基準)を体系立てて解説します。
🎯 桐生競艇場で「軸になる選手」を決めるための6ステップ
✅ STEP 1|コースと展開をまず読む(1号艇が軸になるかどうか)
- 1コース信頼度は全国平均以下(1着率:約52.9%)
- 風速3m以上 or 展示タイムが不安な1号艇は避ける
- 逆に、ナイターで無風&好タイムの1号艇なら信頼して軸OK
👉 軸選びの第一候補は「イン逃げが成立する条件」かを確認すること
✅ STEP 2|展示タイム・直線・回り足の良い選手をチェック
- 展示航走で「直線1位 or 回り足1位」選手は軸候補
- 特に桐生は静水面なので、展示の動き=実戦の動きになりやすい
- 半周ラップが優秀なら信頼度アップ
👉 モーターが出ていて、展示でも動いている選手が軸になれる
✅ STEP 3|スタート力を見る(平均STと勘の良さ)
- 桐生は広くてピット離れ距離も長い → スタートが合う選手が強い
- スタート事故歴やF持ちはマイナス要素
- SG/G1常連でも桐生が苦手な選手は信用しない
👉 軸選びでは「スタート平均0.14以下」が最低ライン
✅ STEP 4|モーター評価(2連対率、直近成績)
- 「近3走の舟足内容>モーターの数字」
- ナイターは気温低下で差が出やすい → 出足型モーターは好条件
- 回り足や出足に寄った調整ができているか確認(展示から判断)
👉 モーター2連率はあくまで参考、近走内容を優先する
✅ STEP 5|選手の「水面実績」「地元 or 桐生巧者」か確認
- 桐生で勝率が高い選手(例:関東勢やモーター調整型のベテラン)
- 地元・群馬支部(寺田祥、菊地孝平※登録地変動あり等)はプラス
- 逆に「海水面専門型」は桐生ではパフォーマンス低下しがち
👉 水面適性は意外に軽視されがちだが、実は大事な指標
✅ STEP 6|節間の流れ・勝負気配(勝負掛け・点数調整)
- 勝負駆け(6R前後で3着条件など)だと意地を見せる選手が多い
- 調整の仕上がり具合もレース中盤〜終盤で急変することも
- 「勝って当然の番組」では堅く軸にしやすい
👉 舟券内での“気配”の強さを読む目が必要
🧠 まとめ:桐生での「軸選手」選定基準チェックリスト
評価項目 | チェック基準 | 評価度 |
---|---|---|
コース | 1号艇が逃げられる展開か? | ★★★ |
モーター | 出足・回り足が仕上がっている | ★★★★ |
展示タイム | 直線・回り足で上位か? | ★★★ |
ST | 平均ST0.14以下 or 勘が鋭い | ★★★ |
選手実績 | 桐生巧者・地元勢・淡水実績 | ★★★ |
気配・勝負度 | 勝負駆け・勝つべき番組か | ★★ |
→ 評価が「★3つ以上」の項目が3つ以上揃った選手が“軸”にふさわしい
🧩 例:こんな選手が軸向き(仮想パターン)
- 1号艇:スタート安定&展示も好タイム → 逃げ軸
- 3号艇:モーター好調・まくり差し型・2が差し型 → 展開突き軸
- 5号艇:展示◎・4が攻め型・まくり差しが得意 → 穴軸
桐生競艇場で穴狙いの見つけ方

桐生は「インの信頼度が低め」「まくりの成功率が高い」「ナイターで気配が変化しやすい」という特徴があり、中穴・大穴が定期的に発生する舞台です。
穴を狙うには、ただオッズが高い選手ではなく、「条件付きで突き抜けるポテンシャルを持った選手」を拾うことが重要です。
✅ 穴候補を選ぶための5大視点
①【展示気配と実力の乖離】
「展示で明らかに動いているのに人気していない選手」
- 直線1位・半周1位でも外枠で人気薄 → 狙い目
- 展示での握りマークの入りが良い選手は、ターンで突っ込める
📌 狙い例:5号艇、展示1位、オッズ20倍以上 → 穴候補◎
②【4・5コースからのまくり差し狙い】
- 4コースまくり成功率55.8%(全国1位)=展開崩しやすい
- 5コース選手が「スピードターン型」「まくり差し型」の場合
- 1〜3号艇のSTが遅い/調整が悪い → さらにチャンス
📌 4が攻める → 5が差す → 高配当スジ舟券(4-5, 5-4, 5-1)
③【地味に桐生に強い“地元外の実績者”】
- 桐生は淡水+硬水+ナイターで特殊な条件 → 一部の選手は“異常に成績が良い”
- 実績例:山田哲也、重成一人、赤岩善生など(条件適性○)
📌 データサイトで「桐生成績◎なのにオッズ不人気」を発見すれば激アツ
④【進入動きそうなベテラン勢(6号艇含む)】
- スロー進入→自在なまくり差しで内突きチャンス
- 5・6コースの進入が動けば、1〜3号艇の枠が崩れる
- 特に6号艇でスロー進入なら3着圏突入率が一気に跳ね上がる
📌 「展示で前づけ→進入変動→中荒れ」になる展開を見逃すな
⑤【節間後半、調整がハマった低評価モーター持ち】
- モーター2連率が低くても、節の中盤~終盤に成績が好転している選手
- 特にナイターで出足が急に良化してきた場合、実は“調整が当たった”ケース
📌 過去3走を見て「展示タイム上昇+着順上昇」の選手は爆発候補
🎯 穴選手スクリーニング早見チェックリスト
観点 | チェック内容 | 穴評価度 |
---|---|---|
展示タイム | 上位3以内にいるか | ★★★ |
コース位置 | 4〜6コース/動きそうか | ★★★ |
モーター調整 | 節間で成績が上がっている | ★★ |
決まり手 | まくり差しが得意な選手 | ★★★ |
風の影響 | 向かい風3m以上 → まくりが決まりやすい | ★★ |
進入隊形 | 展示で前づけ気配 or 深イン | ★★ |
人気との乖離 | 展示◎ or成績◎だが人気がない | ★★★ |
→ ★3が3つ以上あれば、穴軸・2〜3着軸として十分狙い目!
🧩 穴狙い成功の典型例(ケーススタディ)
🏁 5号艇A選手
- 展示タイム直線2位、回り足1位
- モーター2連対率35%(見た目は平凡)
- 4号艇がまくり型で攻めそうな展開
- 1号艇はスタート遅め&展示5番手
→ オッズ22.4倍 → 2連複 5-4 的中、3連単 4-5-1 万舟
桐生競艇場で穴狙いまとめ
桐生競艇場で穴を取るには:
- 展示とモーターを軸に、展開を読む
- 4~6コースのまくり差しに注目
- 進入の変化や風向きに敏感になる
- 実績と人気のギャップを見逃さない
まとめ

桐生競艇場は、インの信頼度が全国的に低く、ダッシュ勢のまくりやまくり差しが決まりやすい独特な水面です。特に展示気配やモーター性能がレース結果に直結しやすく、「穴選手」や「軸選手」を見極める上での精度が勝敗を分けます。
本記事で紹介した分析フレームを活用すれば、的確な予想戦略を立てやすくなります。今後の舟券購入時の参考に、ぜひお役立てください。